
マーケティングを基礎から勉強したいけどいい本ないかな?
最近、家でのPC作業用にデスクチェアを買いました。
でもデスクチェア自体が欲しかったわけではありません。
- 普通の椅子とは違う快適な座り心地
- かっこいい見た目でブログのモチベーションUP
を期待して購入しました。
これって商品を売るときに、とってもに重要な考え方なんです!
今回は、マーケティングの入門書でベストセラーの「ドリルを売るには穴を売れ」をご紹介します。
マーケティングの基礎的な考え方を完全初心者でも読みやすいストーリー調で解説した本です。
私はこれまでもいろいろなマーケティングの本を読んできました。
断言します!「ドリルを売るには穴を売れ」ほどわかりやすい本はありません。
ブログやYouTubeで活躍している方も、本書をおすすめしている方が多くいますよ。
この本を読むことで、マーケティングの基礎を簡単に身につけることが出来ます。
本の結末については書いてませんので、
ぜひお気軽に読み進めてください!
Contents
『ドリルを売るには穴を売れ』どんな人におすすめ?
この本がおすすめな人
- マーケティングが全く分からない初心者
- マーケティングをもう一度基礎から学びたい人
- 他のマーケ本が難しくて挫折してしまった人
この本をおすすめしない人
- マーケティングの基礎がしっかり分かっている人
- 基礎段階からステップアップしたい人
- より高度なマーケ本を欲している方
『ドリルを売るには穴を売れ』 グッときたところ ベスト3
1位:マーケティングは身の回りで起こっている
正直、マーケティングと聞くと
- 難しそう
- 身近に感じない
と思う方も多いはず。
でも本書を実際に読んでみると、「本を買いたいとき」を例に
身近な例をあげてマーケティングの説明をしてくれています。
本の内容は実践的というより理論寄りですが、
内容が具体的なのでかなり分かりやすいものになっています。
2位:ディズニーの美しい戦略
本の後半では、ディズニーリゾートの戦略を解説しています。
- 顧客のリピート率が驚異の98%
- 東日本のテーマパークの中で顧客満足度がダントツの1位
日本にディズニーを知らない方は多分いませんよね。
ディズニーリゾートってなぜこんなに人気があるんでしょうか?
その秘密は、単に「楽しいから」「ディズニー好きが行くから」だけじゃないんです!
そんな人々に愛され続けるディズニーの凄すぎるマーケティング術、
ぜひ本を手に取って読んで頂きたいです♪
3位:分かりやすい図解チャート付き
本の最後に、各章の内容が
図解チャート付きでまとめてあります。
これをサッと見るだけで内容を思い出すことができます。
復習に使ったり、内容を思い出したい時に見返したり・・
本文を読み直さなくてもいいので
かなり時短になりました。
正直、この図解を見るだけでも本を買う価値があると感じました!
『ドリルを売るには穴を売れ』について

目次
■序章 “マーケティング脳”を鍛える
■第1章 あなたは何を売っているのか?
―ベネフィット
■第2章 誰があなたの商品を買ってくれるのか?
―セグメンテーションとターゲット
■第3章 あなたの商品でなければならない理由をつくる
―差別化
■第4章 どのように価値を届けるか?
―4P戦略
■第5章 強い戦略は美しい
著者のプロフィール
■著者:佐藤義典
(ストラテジー&タクティクス株式会社 代表取締役)
早稲田大学政治経済学部卒業→米ペンシルベニア大にてMBAを取得。
現在は経営コンサルティング会社、ストラテジー&タクティクス株式会社の代表取締役社長として活躍されています。
佐藤さんはマーケティングやビジネスに関する本を多数出版されていて、
初心者~上級者向けに幅広く執筆されているマーケティングのプロ。
こちらの本はもかなり有名です↓
『ドリルを売るには穴を売れ』あらすじ

新事業のイタリアンレストランが、1年間赤字つづき。
あと2カ月で改善案が出なかったら
新規事業室は解散、
店も閉店するという危機的状況・・
にもかかわらず、
若手社員のマコに改善案を考える大役が任されてしまいました。
当然、マーケティングの「マ」の字も知らないため、
失敗を繰り返し、
現場とぶつかり合い、
必死に改善策を考えます。
悪戦苦闘しながらもコンサルのイトコや
上司からマーケティングのヒントを教わり、
どうすれば顧客の心をつかみ、
売り上げをあげ、
存続できるか?
を考え抜く、というストーリーです。
ベネフィット:顧客にとっての価値とは何か?
ベネフィットは商品を売るときに、一番大切な考え方です。
ポイント
ベネフィット = 顧客が求める価値
ここでいう「価値」とは、商品を買ったときに生まれる効果のこと。
商品・サービスは
「顧客にとっての価値」が
「顧客の支払う対価(お金、時間、労力など)」を上回ったときに売れます。
吉野家の牛丼を食べるのは
『そこそこおいしい』『安い』『早い』『近い』などの理由が多いと思います。
これが『そこそこおいしい』『都内に1店舗』『高い』となると食べたいと思いませんよね?
これは顧客が、吉野家の『早い・安い・うまい』のベネフィットに対価を払っていということです。
なぜその商品を買ったの?の答えがベネフィットということです。
べネフィットの種類
ベネフィットは2種類に分けられます。
- 機能的ベネフィット
- 情緒的ベネフィット
先ほどの吉野家の牛丼で例えると、
機能的ベネフィットとは、『 そこそこおいしい (味)』『お腹が満たせる』
商品本来の性能のことです。
情緒的ベネフィットとは、『早い』『安い』など
商品の性能には関係ないベネフィットです。
世の中で売れている商品は、必ずどちらかのベネフィットが優れています。
ベネフィットから考える人間の欲求
顧客のベネフィットを探るには、そもそも人に備わっている欲求を知ると便利です。
- 生存欲求:生きたい、肉体的な欲求を満たしたい
(お金、暖かい、涼しい、おいしい、楽しいなど) - 社会欲求:他人によく思われたい
(モテたい、かっこいい・かわいいと思われたいなど) - 自己欲求:自分の欲求を満たしたい
(もっと成長したい、自分の好きなように生きたいなど)
吉野家の牛丼は「生存欲求」ですね
商品のベネフィットを考えるときに
「この商品は人間のどの欲求を満たすのか?」
と考えることが、売れる商品を考える近道です!
セグメンテーションとターゲット:誰に売るのか?
- ビジネスの合間にサッと済ませたいランチ
- 金曜夜にデートで行きたいディナー
どちらも顧客がお店に求める価値が全く違いますよね。
人によって求める価値が違うため、
顧客を分けてマーケティングする必要があります。
ポイント
セグメンテーション = 年齢・性別などで顧客を細かく分けること
セグメンテーションをした中から商品を売ろうと狙いをつけた顧客を「ターゲット」と呼びます。
主にターゲットは4つの層に分けて考えます。
- 「そこそこ正確で低価格」層・・・性能はほどほどでOK、安いものが欲しい
- 「正確で手間いらず」層・・・一定の性能が欲しいが、利用や購入に手間をかけたくない
- 「デザイン重視」層・・・見た目重視、多少の手間やお金がかかってもOK
- 「ブランド重視」層・・・ブランドにこだわりを持つ
吉野家の牛丼を「デザイン重視」の層に届けようと思っても売れないですよね。
自分の提供したい(できる)ベネフィットはどんな層の人に届けたいのか?を考え、ターゲットをしぼることが大切です。
差別化:競合に負けない、自分の高い価値は何か?
ポイント
差別化 = 競合より高い価値を顧客に提供すること
自分の商品の強みって何でしょうか?
世の中には似たような商品がたくさん出回っていて、
差別化をしなくては簡単に埋もれてしまいます・・
差別化を行う3つの戦略
- 【手軽軸】手軽に済ませることに価値を求めている顧客向けの戦略
→そこそこの品質のものを安く、便利に提供する - 【商品軸】とにかく良いものを求めている高級志向な顧客向けの戦略
→高い品質の製品やサービスを提供する - 【密着軸】顧客に密着することで差別化する
→オーダーメイドのスーツ販売など、顧客に密着してニーズに応える
自分の商品の強みを知ることが大切です
4P戦略:マーケティングに必要な要素
ポイント
4P戦略とは
- Product…製品・サービス(何を)/ 顧客に売りたい商品
- Promotion…広告・販促(どう知らせる)/ CMや雑誌、チラシなど顧客に商品を知ってもらう方法
- Place…流通・チャネル(どう届ける)/ 店舗やネット、自動販売機など、顧客に商品を届ける方法
- Price…価格(いくらで)顧客に提供する価値に見合った価格を設定する
4P戦略は1~4まですべて一貫していなければいけません。
例えば、ヴィトンのバックってテレビCMもないし、ポストにチラシが届くこともありませんよね。
店舗やスタッフの方も高級感があって、なんだかジャージでは入りにくいです。
それは高級志向の顧客を取り入れるルイヴィトンの4P 戦略なんです。
『ドリルを売るなら穴を売れ』 を読んで感じたこと

「ドリルを売るには穴を売れ」では、マーケティングには次のことが重要だと解説していました。
- ベネフィット(機能的ベネフィット・情緒的ベネフィット)
- ターゲット
- 差別化(手軽軸・商品軸・密着軸)
- 4P戦略(Product・Promotion・Place・Price)
自分が商品を売りたいなら上記のポイントを意識しましょう。
自分が商品を買うとき、そこには売り手の
「このベネフィットを買ってほしい」という思いが込められたマーケティングが必ず存在します。
日々の生活の中で考える癖をつけるとマーケティング脳を鍛えることが出来ますよ♪
ぜひ、その足がかりとして 「ドリルを売るには穴を売れ」 を手にとってみてください。
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